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作成編3)謄本の内容を読み、下書き原稿を作る

  2014/11/03

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謄本の内容を読み取ろうとすることと、パソコンにデータを入力しようとすることを同時にやろうとすると、うまくいかないことがあります。

こういった場合は、「パソコンに入力したいデータを下書きする作業」を行いましょう。

そうすることにより、作業全体の難易度が下がるはずです。

「下書き」原稿を作るメリットとは?

必要な謄本類がすべて集まったら、次はパソコンに謄本のデータを入力するわけですが、これがなかなか簡単にはいきません。

理由は3つあります。

(1)昔の謄本は「墨で筆書き」されているので、読む作業だけでもけっこう大変

(2)謄本上では、誰と誰がつながっているのかが一目で分からない

(3)用紙上でどのように登場人物が配置されるのかを考える必要がある

従って、謄本を読む作業とパソコンで入力する作業を1つにまとめようとすると、以下のような問題点が生じます。

(A)パソコンでの入力作業が大変になる

(B)入力されたデータに間違いが多くなったり、登場人物に漏れが出たりする

(C)出来上がった家系図のバランスが悪くなることがある

当事務所の場合には「下書き用のフォーマット」がありますが、個人で家系図を作成する場合には、コピー用紙などにいったん、登場人物のつながりや家系図に記載する予定の情報などを書き出してみるといいでしょう。

「下書き」ってどうやるの?

謄本を読みながら、その情報を下書き用紙に転記・整理していきますが、その際に注意すべきことは、「最終的にどんな形式の家系図を作るのか?」を思い出す、ということです。

当事務所の場合には、「縦系図用の下書きフォーマット」「横系図用の下書きフォーマット」など、商品の種別ごとに下書きフォーマットがあります。

というのも、下書きされたものが「実際にパソコンで入力する画面」に近いものでないと、今度は入力作業が大変になってしまうからです。

例えば、下書きが縦方向に伸びていくツリー形式なのに、パソコン画面入力は横方向に伸びる形式である、などの場合です。

このようにして、

・実際に作ろうとしている家系図の完成形に使いスタイル
・実際の家系図に盛り込もうとしている情報の転記された

下書きを作ることをおすすめします。

手書きの戸籍謄本に読めない文字があるのですが?

「読めない文字」とは、主に以下の3つの場合のことを指します。

(1)そもそもの「墨で手書き謄本」の記入者が「達筆」である場合や「クセ字」である場合

(2)昔の謄本では「謄本から削除」された内容には墨で大きく「×印」をつけていたので、この「×印」と謄本に記述されている文字とがかぶってしまい、何が書かれているのかが判明しなくなってしまう場合

(3)(墨書きなので)謄本に書かれている文字がかすれていたり、文字がつぶれてしまったりしている場合

ここで上記の内容すべてについて細かく書くことはしませんが、その主な対応策は以下の方法となります。

(1)達筆である場合には、書道の経験がある人間に相談してみる

(2)達筆である場合やクセ字である場合には、同じ担当者が記入した別の記載内容を見て、似た文字がないかどうかを探す

(3)文字の上に「×印」がかぶってしまっている場合や、文字がかすれている場合、文字がつぶれている場合には、そこに本来何が書かれていたはずなのかを謄本の記述内容から推測して、別の個所に同じ記載があるのかどうかを探す

などだろうかと思います。

ただ、実際にはこれは本当に大変な作業です。

しかしここであきらめてしまうと、せっかく思い付いた家系図作成も先に進まなくなってしまうので、頑張っていきましょう!

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準備編4)どんな家系図を作るか考える(調査範囲の決定)
作成編4)紙面上でのバランスを整える
個人作成と業者に依頼した場合の比較

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