2014/11/08
家系図を作成するにあたっては、ゴール地点(=できあがりの姿)をイメージしておいたほうがスムーズに作業が進みます。
「できあがりの姿」には、下記の2通りの意味合いがあります。
(1)調査する範囲
(2)出来上がりのデザインや仕上げの雰囲気
ここでは、(1)の「調査する範囲」について説明してまいります。
「調査する範囲の決定」とは、つまり、
(A)縦軸・・・どこまで過去にさかのぼるのか?(時間軸)
(B)横軸・・・どれだけの数のご先祖様を調査するのか?(登場人物の横の広がり)
の2つの要素について、どこまで調査するのか? を考えることです。
前述の、「どこまで過去にさかのぼるのか?」については、「自分でできる最大の範囲」と考える方が多いのではないでしょうか。
*尚、製品版の縁喜堂家系図では、すべての商品において、謄本調査によって可能な限り過去にさかのぼって調査いたします。(過去の謄本が滅失していなければ、多くの場合は江戸時代末期生まれのご先祖様までたどり着けるかと思います。)
従ってここででは、「どれだけの数のご先祖様を調査するのか?」(=横の広がりをどれだけ持たせるのか?)についてご説明させていただきます。
「どれだけの数のご先祖様を調査するのか?」については、「系統数」という考え方で考えたほうが分かりやすいかと思います。
結論から申し上げると、「最初は1系統でやってみたほうがよいのではないか?」ということです。
というのも、当然ながら、系統数が増えれば増えるほど、家系図は横方向に広がっていきます。
<1系統>
<2系統>
<4系統>
そして横方向に広がれば広がるほど、次の2つの「大変さ」が発生します。
(1)取り寄せる謄本の数が増える
(2)用紙の中に収める「レイアウト」が難しくなる
(1)の大変さは、なんとかなると言えばなんとかなるものですが、(2)の大変さは、実は、思ったよりも大変な作業なのです。
以下は、「家系図作成ソフト」を使用する場合には、読み飛ばして頂いて結構です。
デザイン・レイアウトは実に大変な作業です。
といいますのも、仮に4系統の家系図を作成しようとした場合には、4人の方のご先祖様について過去にさかのぼって調査していくわけですが、実際には、それぞれの方のご兄弟の数やその方たちの伴侶の数、つまりは「横方向の登場人物の数」が一定ではないのです。
例えば、「母方の祖母の系統は横方向が伴侶を併せて3人だけど、父方の祖父の系統は横方向が伴侶を併せて12人」などという場合です。
こういった、系統によって人数に偏りがある場合、考えなくてはならないことは下記の2つです。
(A)横方向の数の少ないご先祖様の系統を、なるべく貧弱に見せないようにするための工夫
(B)それぞれの系統をまっすぐ上に伸ばしてしまうと、用紙上の人物がどちらかに偏ってしまう(=バランスが悪くなってしまう)ので、その修正
また、自分のご先祖様が、例えば、「第1子で長男」だった場合と、「姉2人と兄1人がいる次男」だった場合とでは、ご先祖様からご子孫への「接続のさせ方」が変わってきてしまいます。
このあたりのレイアウトのバランス取りの難易度が、1系統では比較的低く、そして系統数が増えれば増えるほど高くなっていきます。
用紙を縦方向に使うのか、横方向に使うのかは、縦方向と横方向のデータの分量で決まります。
一般的には、1系統ならば縦方向印刷の方が、文字が大きく、余白部分の少ない印刷ができます。
逆に4系統では、横方向の登場人物の多さから、横方向の印刷が一般的となるでしょう。
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準備編1)家系図作成の概要
準備編2)どこまでの範囲の戸籍謄本が取れるのか?
準備編3) 家系図の「系統数」とは?
準備編5)どんな家系図を作るか考える(デザイン・配色編)
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