2014/12/05
人間は、亡くなってから40年もすれば、この世にいたことさえ忘れ去られてしまいます。
つまり、いろいろなことがあった「我が人生」を振り返ってくれる人がいなくなってしまうのです。
日々、一生懸命生きてきたのに、それが誰の記憶にも残らなくなる。
なんだか寂しいですよね・・・。
みなさんは、自分の「ひいおじいちゃん」「ひいおばあちゃん」の名前を知っていますか?
おそらく、多くの方が「おじいちゃん、おばあちゃんの名前は知っているけど、その前は・・・」と答えることだろうかと思います。
私のひいおばあちゃんの「ふく」さんは、昭和7年に亡くなりました。
私が生まれたのが昭和44年ですから、私の生まれる37年前のことです。
しかしながら私も、我が家の家系図を手にするまでは、ひいおばあちゃんの名前は知りませんでした。
つまりは、自分がこの世を去ってから40年もすれば、自分がこの世にいたことさえも忘れ去られてしまうのです。
その前の、「ひいひいおばあちゃん」はどうでしょう?
私の「ひいひいおばあちゃん」の、「ふみ」さんが亡くなったのは大正10年です。
これは私が生まれる48年前です。
いろいろなことのあった自分の人生やその存在さえもいずれ忘れ去られてしまうなんて、なんだか寂しいと思いませんか?
現在の法律では、「ある戸籍から、死亡、婚姻などで人が抜け、その戸籍に誰もいなくなった状態(この状態の謄本を除籍謄本といいます)」になった翌年から150年経過すると、その謄本は破棄してもよい、ということになっています。
「除籍謄本」とは?(別ウィンドウで開きます)
現在取得できる最古の戸籍謄本(明治19年式戸籍)の廃棄が可能になるまで、あと20年ほどはありますが、時間が経てば経つほど、過去のデータをさかのぼることが難しくなっていくであろうことは確かです。
私がこの仕事を始める前に、誰かの家に家系図があると聞くと、「うらやましいな」と思いました。
それは、そこの家のご先祖様がきっちりと記録を残してくれたおかげで、何十年、何百年と、その子孫が恩恵にあずかれているということでもあります。
我が家の場合には、私が家系図という形で記録を残しました。
なので、仮に謄本類が150年の保管期限を過ぎて破棄されても、我が家の系図は残ります。
従って、将来、私の子や孫たちが自分のルーツを探ろうと思った時には、この家系図に「付け足し」してくれればいいので調べるのも楽でしょうし、「古い記録は破棄されていて調べようがない」ということもないでしょう。
家系図という物は、「不要・不急」の品物で、これがないと生活が成り立たないというわけではありません。
だからこそ、やろうやろうと思っているうちに時間ばかりが経過し、結局、作らずじまいになってしまうことも多々あります。
思い立ったが吉日、ぜひ当事務所にご相談ください。
若い世代の人たちは、家系図をこんな風にも使えます。
「法事の席で○○さんの叔母さんだと言われたので挨拶だけはしたんだけど、実は誰だかよく分かっていない・・・」
そんな時には、家系図を「辞書」がわりに使ってみてください。
その叔母さんが、どういった関係の人なのかが、すぐに分かるはずです。
これも、人物のつながりが、目で見て分かる形に整理されているからこその効能です。
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家系図って何のために作るの?(歴史への興味編)
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